飼育員の就職事情(大橋直久)
動物園や水族館の飼育員は、若い人に根強い人気がある。
全国各地に点在する有名施設の取り組みが耳目を集め、他の施設も競い合うようにサービス強化に動いている。
飼育員になるために特に資格は必要ないが、畜産学科や水産学科などで学ぶなど相応の専門知識を要しているのが望ましい。
応募者のほとんどが学芸員の資格を持っている。
ただ、実際に職に就くとなると話は別。上野動物園や葛西臨海水族園などを管理運営している公益財団法人東京動物園協会によると、飼育員の採用は欠員補充が一般的で、若干名の募集に対し、毎回、300~400件の応募が寄せられるという。
どうしても飼育員になりたいという人は、施設で飼育員を補佐するアルバイトをしながら正規採用のチャンスを待っているのが現状だという。
大橋直久