大橋直久「自分の好き嫌いで自己主張を」

今日、少し残念なことがあった。

新プロジエクトチームのメンバーに入ったのだが、その仕事の割り振りの席上で、「この財務戦略のところ、やってみたい人はいるか?」と言われた。

財務は大学で力を入れてきたので多少の自信はある。

先輩たちも僕が財務を勉強していたことを知っているのだから、きっと僕を指名してくれるだろうと勝手に思い込んでいた。

ところが同じ新入社員のAが「僕ちょつと自信があるのでやらせてください」と言って名乗り出たところ、あっさりAに決まってしまった。

あの時、手をあげていればなあ・・・。

日本には「出る杭は打たれる」とか{語らずともわかる」という言葉があります。

新人なのにでしゃばって、打たれる杭になりたくないと思っている人はいませんか?
自分がやりたい、得意だと思うことは、出る杭になることを恐れず積極的に自己主張をすることです。

先輩は俺がこれを得意なのを知っているはず・・・という受け身の態勢ではなかなかチャンスはつかめません。

自己主張とでしゃばりは違います。

何もわからない入社三日目から「私が」「私が」ということでは、でしゃばりと思われても仕方がありません。

しかし自分はこれには絶対自信がある、この仕事なら誰よりも一生懸命できるということには積極的に手をあげ、口に出すことです。
それであなたをでしゃばりなヤッなんて思う人はまずいません。

学生時代は、試験を例にとれば決められた期日に決められた範囲から出題されるわけですから、力だめしのチャンスは平等だったといえるでしょう。

しかし社会に出ると、必ずしも平等にチャンスが与えられるわけではないことがわかります。

自分の力でチャンスをつかもうとする人と、そうでない人では何年かのうちに大きな差がついてしまいます。

自己主張をする際、一つだけ気をつけてほしいことがあります。

それは、自分の好き嫌いで自己主張をしてはいけないということです。

「それはやりたくありません」などは、自己主張ではなく、単なるわがままです。

みんながあまり知らない新入社員だからこそ、自己主張が必要だということを絶えず認識しておいてください。

大橋直久〜就活生・新社会人のためのマナー講座