2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

大橋直久「PR根性をまねる」

どういうわけかどの人も、目の前でポケットをもぞもぞやりながら、「あ、あ、あの、こういう者で、あ、こりゃ、違いました。他の人の名刺でした」と、ひとりであわてて、名刺入れを電気の光にすかして自分のをとり出している人が多い。人生は戦場である。昔…

大橋直久「身分社会の国」

問題はこの紙一重でやってきた機会を、平凡なわれわれがどんな工夫をしてうまく自分のものにするかである。たとえば、誰かに紹介されて、初対面の人にセールスにいったとする。「ごめん下さい。私はこういうものでございます」といって名刺を出すのが、日本…

大橋直久「クライマックスの舞台」

この世の中には、各界にスター的な存在の人物が沢山いるが、この人達をみていると、彼らには必ずドラマがつきまとう。そしてそのクライマックスの舞台に立った時に、彼はいつも観客の期待に応えるだけのことをするのである。二死満塁一打逆転というチャンス…

大橋直久「いいこともあれば悪いこともある」

人間万事塞翁が馬で、この世の中は、いいこともあれば悪いこともあるのに決まっている。ところが、やっかいなことに、今度はいいことがあるだろう、きっとあるだろうと思って待っていると、いいことはなかなかなくて、反対に悪いことは準備もしないうちにい…

大橋直久「電話での名乗り方」

電話をかけて、会社名しか言わない人、個人名しか名乗らない人、いずれもよろしくない。はっきり名前を伝えることは必要である。それは自信にも関係している。おどおどしたり、何か後ろめたさを感じている時は、どうしても歯切れが悪くなるものである。はっ…

大橋直久「変型の社交性」

(6)の他の社会の人と話したがるというのは、変型の社交性を示すようです。この理由は、同じ場所で働いている人たちと話すと、実のある話をする場合もありますが、えてして不平不満のぶつけ合いということになりかねないので、これが非常に嫌いであること…

大橋直久「自分の生い立ちや性格」

自分の生い立ちや性格がわかってしまうようで、なんと人生論のようなものがいちばん話しやすいというのは、たとえば、話の第一の条件として、簡単な方法でよいから、人を観察することについて書いていることからもご推察願えると思います。したがって(7)…