大橋直久「クライマックスの舞台」
この世の中には、各界にスター的な存在の人物が沢山いるが、この人達をみていると、彼らには必ずドラマがつきまとう。
そしてそのクライマックスの舞台に立った時に、彼はいつも観客の期待に応えるだけのことをするのである。
二死満塁一打逆転というチャンスは、考えてみればどの選手にも公平にやってくるはずのものである。
ただ、その時に、勝つとばかりにヒットやホームランを打つのが、王選手や長嶋選手(ともに当時)であり、この人達は多くの平凡な人間である観衆やファンを興奮の渦の中に巻き込んでくれ、翌朝のスポーツ新聞を二つも三つも買いこむジャイアンツファンをつくるのである。実は私もその一人なのだが。
もちろん、もって生まれた才能と不断の努力が巧みにまざりあってそうした結果を生むのだが、チャンスを生かしきるのとそうでないのとでは、人生の長い間のプラス・マイナスの勘定では大変な差ができてくるのは確かである。
大橋直久〜就活生・新社会人のためのマナー講座