大橋直久「変型の社交性」
(6)の他の社会の人と話したがるというのは、変型の社交性を示すようです。
この理由は、同じ場所で働いている人たちと話すと、実のある話をする場合もありますが、えてして不平不満のぶつけ合いということになりかねないので、これが非常に嫌いであること。
もうひとつはもの珍しがりやで、新しい事柄や知識を知ることに興味があるためです。
(12)の場合のように飲みながらでも話したくないというのと共通しています。
私自身は五十歳まではかなりの酒飲みだったのです
が、職場を離れて職場の話をするのはまっぴらです。
性格的には他の社会にいる人と話したがったり、(8)の大勢の人に話すことがあまり苦にならないというのは、ある意味で私がかなり積極的な性格の持ち主であるのかもしれません。
ただ問題なのは私の現在の職業のような場合は、このように人生とか文学とか美術のような非現実的な話を好んでもさしつかえない面もありますが、もしふつうのサラリーマンなり商業や農業に従事している人ですと、ときによっては職業人として不向きな場合もあることです。
大橋直久〜就活生・新社会人のためのマナー講座