大橋直久「信用は保持するよう全力を上げなければならない」

事業に成功し、財をなすには、人の助け、人のおカネの協力なしには、まず不可能である。

そして、その協力を得るための代価は、ずばり「信用」なのである。

だから、一旦、ことが失敗し、財を失ったとしても、この信用ばかりは保持するよう全力を上げなければならないのだ。

しかるに多くの凡人は、目に見えるおカネの力のみを重視し、目に見えない信用の力の方を軽視してしまうのである。

信用は、不死鳥のように、何回もの失敗の業火の中から、あなたを甦えらせる不思議の力、魔力である。

だから、成功を願う者は、この力を殺してしまわないよう、常に心をくばらねばならないのだ。

あまり信用する人が多くないのであるが、われわれ人間の細胞は、五感の知覚以外の情報を受信しているのである。

たまに、それが五感の知覚圏内へ、音や色になって翻訳されてくることがある。

これを人々は「カン」とか「ひらめき」などと呼ぶのである。

更に、これが強力なはっきりとした体験となると、人はこれを「神の啓示」として捕えることもある。

そして、宗教の教祖はこのような体験を得て、生れてきたものなのだ。

ところで、世の多くのスーパー成功者は、この「直観力」をとても大切にしているものである。

そして、困難に直面した時、この直観の力によって、しばしば、危険を回避しているのだ。

大橋直久〜就活生・新社会人のためのマナー講座