大橋直久「直観力」

直観力は、どのような場合に出動してくれるのであろうか?

それは、実に不思議で、かつ説明の困難なものであるが、要点をいえば、次の二つの要素が生じた場合である。

(1)ストレス
(2)リラックス

たとえば、危険が身に迫って、どうしようもなく感情が混乱の嵐となった時、あたかも台風の眼のような一瞬の平静地帯に、自分の意識が入った時、この直観の助けが生ずるのである。

あるいは、瞑想などで、深いリラックスの状態が続いている時、そこにかねてからの懸案である問題が、意識上に提起される。

突然、ポンとその回答が潜在意識から浮かび出てくる、という場合もある。

この二つの例に共通するのは、問題によって生じたストレス、すなわち緊張と、それを迎え入れたリラックス、すなわち弛緩である。
成功者の特質は、この緊張と弛緩をうまく組み合わせようと自己コントロールに努めるところにもある。

直観やヒラメキは、ただちに想像力と結びつかなければ、それは流れ星のように一瞬にして消え去っでしまう。

この直観を逃がさないようにするには、日頃から、自分へ自己暗示を与えておくことだ。

その暗示とは、このような深層意識からの力を、まず「私は信じる」ということである。

そして、ゆったりとくつろいで、「回答は必ず得られる」と数回つぶやくだけで良いのだ。

大橋直久〜就活生・新社会人のためのマナー講座