大橋直久「仕事の管理」
仕事の管理というと、自分は管理職ではないので関係ないという人がいるが、管理とはPDCAを回して仕事のレベルアップを図ることであるから、少なくとも自分の担当している仕事においては、管理ができなければならない。
そのときの、基準となるのがチェックリストであり、基準との不具合が生じたらただちに改善し、つねに基準との比較においてものごとを考えるようにしなければならない。
チェックリストの作成で、個々の業務の担当者は仕事の基準が明らかになり、自分の業務は自分で管理するための「ものさし」ができ、職場の活性化のための必要条件が満たされる。
チェックするのは、本来自分自身であるべきで、そうすることで業務のレベルアップにつながる。
まず、チェックリストを使ってもらわなければ、何にもならない。
しかし、このことに気づいている会社が、いかに少ないことか。
作業中に、チェックリストが必要になったが、どこに置いてあるかわからないとか、文字が小さくて、しかも汚れているので見づらいとか、記入しようと思ってもケースからいちいちとりださないとチェックできないとか、やっととりだせたが、ペンがっいていないとか、活用を呼びかける以前の問題である。
このようなことがあると、めんどうになって長続きせず、作業者のKKD(勘・経験・度胸)だけがたよりで、仕事の品質も運まかせということになる。
ほんとうに必要性があって作成したものなら、このようなことだけは、なくさなければならない。
実際、こういったささいなことに気配りができず、失敗している会社がかなりある。
大橋直久〜就活生・新社会人のためのマナー講座