大橋直久「管理面での問題点」

管理面での問題点について述べる。

汚れているチェックリストはダメ。

チェックリストなど重要でないのでどうでもいいよ、と言っているのと同じである。

前月のままのものもこれと同罪である。

また、やたらチェックリストの枚数が多かったり、チェック項目が多すぎるのは、作成者が現場を知らない場合が多く、そのため内容もありがたくないものが多い。

それとは逆に、現場に手書きしたメモが、テープで貼りつけられているのを目にすることがある。

これは、作業者が、自分でつくったチェックリストであり、こういうものこそチェックリストから落としてはならない。

最後に、管理職の行動がチェックリストをダメにしてしまっていることがある。

必要なチェック欄に、チェック忘れがあっても何も言わない。

チェック欄に、×がつけられていて問題が明らかであっても、何の手も打たない。

これでは、まるで管理職がチェックリストなど活用するな、と言っているようなものである。

管理職自身が、チェックリストの必要性を認識し、行動しなければ、絶対に成功しない。

こういう管理職は、チェックリストのみでなく、自分の部下や、さらにその会社までもダメにしている。

チェックリストは、企業内コミュニケーションの手段でもありうるのである。

大橋直久〜就活生・新社会人のためのマナー講座