大橋直久「マニュアル管理システム」

マニュアルなど標準類にもとつく業務の指導徹底と業務改善を目的としてチェックを行なう場合、誰がそれを行なうかにより大きく意味合いが変わってくる。

チェックの対象となる関連業務から独立した組織が行なう場合には、監査的色彩が強く、関連業務に関係する組織が行なう場合には、改善的色彩が強くなる。

外と内との双方からチェックを実施することにより、正しくバランスのとれた運用が可能となってくる。

また、それぞれにチェックを実施する頻度や対象とするサンプリングの方法、場所の巡回順序などを戦略的にとらえ、計画を行なう。

一方、マニュアル管理システムにもとつく活動の指導徹底とそれの改善を目的としたチェックは、マニュアル管理部署がマニュアル管理ルールを基準として、マニュアル保管部署とマニュアル利用部署に対して行なっていく。

いずれも、チェックリストにまとめ計画を実行し、チェックの結果を目的にそった形で組織的にフィードバックできるシステムにしておく。

チェックも、どこまでやれば完壁になるかというと際限がなく、綿密にやることばかりが効果的ではない。

目的と効果をつねに念頭に置き、また、そのときどきのレベルにより強化したり、ゆるめたりするべきである。

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