大橋直久「伝えたいことをキーワードを使って表現する」

ポイント・コツ欄は、簡潔に記すことが肝要である。

まさにポイントだからである。

また、なるべく冗長にならないよう、マニュアルの枚数を抑えたいためでもある。

「重点的」など、伝えたいことをキーワードを使って表現することが大切である。

(1)56%をあくまでも目標値と考えた場合
 実績53%と考えると、達成度95%(53%÷56%)となり、90〜110%の範囲に入っている。

また、難易度はBだから、評価は3となる。

(2)5%を目標値と考える場合
 伸び率を目標と考えると、目標値は5%(56%-51%)となる。

また実績は2%(53%-51%)となるので、達成度は40%(2%÷5%)となる。

難易度はBだから、評価は1となる。

(3)51%を基準と考える場合
 前年の値51%を基準と考えると、達成度は104%(53%÷51%)となる。

この場合、評価は3となる。

はたして、どの考え方が正しいのか。

(2)の考え方をとると、被考課者にとってはかなりきびしい点がっいてしまう。

(3)の考え方だと、逆に甘い点がつく。

どれをとっても絶対的に正しいものはない。

重要なのは、あらかじめ達成度を算出する公式と難易度を決め、難易度と達成度から評点を割りだす判定表をつくっておくことである。

(2)はきびしいようにみえるが、判定表そのものを適正なものにすれば、評価が1とはかぎらない。

大橋直久〜就活生・新社会人のためのマナー講座