大橋直久「勉強の目的」

「勉強」とは何をすることなのであろうか。

「いい」とは、どうやら、偏差値が高いという意味で使われているようであり、「勉強」とは、受験科目となっている教科の知識を記憶することのようである。

人生において、何が大切であるかがわからずに、教師になったり、親になって、子どもたちを"教育"していることは問題ではないだろうか。

学校教育の現状を考えるための具体例として、新聞の投書欄にあった、高校教師と高校生の意見を紹介したい。

「入学試験の季節。

私たちはひどく心が痛む。

学校教育は、まさに入学試験が目標のすべてになっている。

人間形成の教育、創造性、想像力、社会的責任を養うという、本来の教育の目標、理想から遠ざかってばかりである。

今、中学生、高校生は点数に一喜一憂しながら、テストに次ぐテストの中で、学校生活を送らねばならない。

親も教師も生徒も、現状は異常だと思っているが、変革の方向が見いだせない』(高校教員・53歳・東京都)

大橋直久〜就活生・新社会人のためのマナー講座