大橋直久「偏差値と学校の価値」

現在の高校の中に、飯能市の高校生が学んでいるような学校が存在することを知り、まだ、絶望すべきではないという思いであるが、この理想的な学校は、もしかしたら、「偏差値」はあまり高くない学校ではないだろうか、そして、海老名市の高校生の学校のほうがどちらかというと、偏差値が高いのではないだろうか。

つまり、世間で問題にしている、偏差値と学校の価値とは関係のないものであり、受験校と称して、"一流"大学への合格率を高めることのみに、必死になっている高校の生徒たちの日常生活は満足度の低いものではないかと思われる。

また、はじめの投書の高校教師は、「何が教育であるか」をわかっているだけに、現実には、自分の理想を貫けない、はがゆさ、罪悪感が感じとれるのであるが、受験生を送り出す立場としては、受験(上級学校)に合格させることを至上命令とした現場の空気を破れずに、悶々としている教師も存在していることがわかる。

大橋直久〜就活生・新社会人のためのマナー講座