大橋直久「事務処理のマスター度」

スキルマップの基本的構成は、単位業務・まとまり仕事と遂行者とのマトリックスからなり、それぞれについて現在の事務処理マスター度と今後の計画および進捗がわかるように工夫する。

個別の欄には、事務処理のマスター度を4つに区分して記入する。

第1レベル:教えればできる。

第2レベル:ほとんど独力でできる。

第3レベル:通常業務はひととおりでき、教えることもできる(稀なケースを除外して)。

第4レベル:すべてに対応でき、人に指示して実行させることができる。

これに対して、所定の期間内に達成する目標を太枠で示す。

一定期間ごとに評価を行ない、評価レベルによって枠内をうめていく。

スキルマップの活用は、育成に関してPDCAのサイクルを回すことにあり、以下の点に留意する。

(1)計画は指導者(上長)と被指導者(部下)が話し合って、目標を設定して決定する。

(2)重点業務に関するスキルマップは、関連する人が見えやすい所に掲示する。

(3)指導はマニュアルにしたがって指導する。

(4)評価は、指導者が行なう。

(5)指導者は、状況を見ながら、ほめたり、叱ったり、激励・動機づけを行なう。

大橋直久〜就活生・新社会人のためのマナー講座